ロシア国防省は、「ウクライナ東部・ドネツク州でロシア軍が新たに1つの集落を掌握した」と発表した。「先月東部ドネツク州などでロシア軍が掌握した領土が、おととし4月以降で最大になった」と伝えられる中、ロシア軍が攻勢を続けていることがうかがえる。また南部のザポリージャでもロシア軍による誘導爆弾での攻撃があり、ウクライナ非常事態庁は「10人が死亡したほか、生後4か月の子ども1人を含む24人がけがをした」と発表し、ロシア軍の攻撃による被害が続いている。こうした中、ウクライナのゼレンスキー大統領は「第2陣となるデンマークから供与されたF16戦闘機が、ウクライナに到着した」と発表した。ウクライナへのF16戦闘機の供与をめぐっては、ことし8月にゼレンスキー大統領が「ロシアのミサイルなどを迎撃する任務に、欧米側から供与されたF16戦闘機を投入した」と表明したが、任務にあたっている際に墜落し失われた機体も出ていた。ウクライナ東部でロシア軍が攻勢を続ける中、新たなF16戦闘機の供与によりどこまで戦況を好転させられるかが焦点となる。