撮影2日目。朝5時、地下街のシャッターが上がる。立ち食いそば屋さんは仕込みを始めていた。朝6時にお店が開くとすぐに人だかりができた。IT関係の男性が夜勤明けの食事をとっていた。昼夜逆転生活ならではの苦労として、彼女を作りにくいということを教えてくれた。9時半過ぎ、床屋さんの開店待ちの列ができていた。10時過ぎ、元気に挨拶しながらお店を開ける男性がいた。「ミスター借金」の文字がプリントされたTシャツを着ていた。めちゃめちゃ借金をしてお店をオープンしたこともあり、さらけ出していこうと考えたという。ここは地下街で2軒目となる焼きそばの専門店で、去年オープンしたばかり。地上より費用が格安なため、ここへの出店を決めたという。地下街にジャケット写真を撮りに来たという、特徴的な出で立ちのミュージシャンがいた。パラドックスの世界に住んでいる(という設定)とのこと。老舗の焼きそば屋さんで話し込む男性がいた。20年前に脱サラしてここで中古DVDなどを売るお店を始めたという。早朝から立ち続けていたおそば屋さんの店員は、幸せそうに券売機のお金を数えていた。新しい方の焼きそば屋さんにお客さんたちが入っていった。寄席を終えた62歳の芸人さんが、後輩を連れて飲みに来ていた。かつてはドリフターズの志村けんにも弟子としてお世話になったことがあるという。たまたま通りがかった別の芸人さんたちも合流した。