英国を公式訪問中の天皇皇后両陛下は、きょうから国賓として公式行事に臨まれる。このあと馬車でのパレードが予定されているバッキンガム宮殿周辺では、徐々に熱気が高まっている。きのう、ロンドンを流れるテムズ川で治水施設を視察された天皇陛下。ホテルへ場所を移すと、両国の友好団体によるレセプションに出席。そして滞在4日目、きょうは両陛下そろって公式行事へ。歓迎式典に出席したあと、馬車でバッキンガム宮殿へと向かわれる。国賓としては3世代目となる英国訪問。昭和天皇は戦後初めて国賓として訪問したが、反日感情から沿道からはコートが投げつけられた。更に終戦から半世紀あまり、上皇さまが訪問された際にも抗議する元捕虜たちの姿が。晩さん会で上皇さまは「二度とこのような歴史の刻まれぬことを衷心より願う」と述べられ、エリザベス女王は「痛ましい記憶は同時に和解への力にもなっている」と語った。陛下もチャールズ国王も戦後生まれ。