米国大統領選挙。フィラデルフィア近郊のバックス郡で民主党の考え方を支持する市民グループのボランティアは、ほとんどが女性。市民グループリーダー・キアスティンゾルフォさんが女性票の掘り起こしに切り札になると考えているのが、ハリス氏の訴える人工妊娠中絶の権利を守る政策。ハリス氏は、トランプ氏が大統領在任中に指名した連邦最高裁判所の判事の判断の影響で人工妊娠中絶の規制が強化されたことを批判。自分は女性として、この権利を守ることを重視していくとしている。活動を通じて史上初の女性大統領誕生への期待が広がっていると感じている。ハリス氏の登場は、長く共和党を支持してきた女性にも影響し始めている。不動産の仲介業をしているリンケラーさんは8年前、トランプ氏に投票。その後、トランプ氏の発言に嫌悪感を覚えるようになり、4年前には“第3の党”の候補に投票。今回はハリス氏の登場で民主党への投票が選択肢に挙がってきたという。