石破総理大臣はさきほど午後5時前に首相官邸の玄関で韓国のイ・ジェミョン(李在明)大統領を出迎え、日韓首脳会談に臨んでいる。今回の会談で石破首相は首脳同士の信頼関係の構築を図るとともに、首脳による相互往来「シャトル外交」を活用しながら緊密に意思疎通していくことをあらためて確認したい考え。また「経済や人的交流などさまざまな分野で協力を強化したい」としていて、ワーキングホリデーのビザを2回まで取得できるよう拡充で合意する方向で調整している。安全保障分野では、ロシアとの軍事協力を進める北朝鮮への対応などをめぐり意見が交わされる見通しで、石破首相は「日韓に加え日米韓3か国で連携強化でも一致したい」としている。そして日韓国交正常化から60年で積み上げてきた関係を元に、両国関係を安定的で未来志向に発展させていくことを確認し、成果として文書で発表したい考え。さらに急速な人口減少や少子化など、両国に共通する課題も議題になるものとみられる。一方イ大統領は日本に続きアメリカを訪問しトランプ大統領と会談する予定で、きょうの首脳会談ではアメリカの関税措置をめぐっても意見が交わされる見通し。会談の後両首脳は共同記者発表に臨み、石破首相夫妻が主催する夕食会が首相公邸で行われることになっている。国際部朝鮮半島担当の佐々一渡は「イ大統領は就任から2か月余りが経ち、外交でも成果をあげたいところ。現在関係が良好で、国際社会でさまざまな課題を共有する日本を訪問先として選んだ。アメリカ訪問前に日韓関係を重視する姿勢を示し、関税措置の対応などをめぐって日本と意見を交わしたい思惑もあるとみられる」などとコメント。日韓首脳会談は同席者を限定した少人数の会合を経て、現在拡大会合が行われている。政治部の山田康博は「外務省によると、韓国の大統領が最初の二国間の訪問先として日本を訪れるのは、1965年の国交正常化以降では初めてとなる。石破首相は実用外交を掲げるイ大統領と相互の国益に叶うテーマについて議論をして、関係強化につなげていきたい狙い」などとコメントした。イ・ジェミョン氏は過去に、日本に対して厳しい発言を繰り返してきた。前のユン・ソンニョル政権による「徴用」をめぐる問題の解決策についても、「日本の戦争犯罪に免罪符を与えるものだ」として撤回を求めていた。しかし今年の大統領選挙では一転し、大統領に就任した日の記者会見でも「徴用」をめぐる問題の解決策についてユン政権の解決策を引き継ぐ意向を示した。
