高市総理大臣は政権発足後初の国賓としてフィリピンのマルコス大統領を迎えた。首脳会談では中国を念頭に安全保障分野での協力を確認、焦点はフィリピンへの中古の護衛艦の輸出で実現すれば政府が4月に解禁した殺傷能力のある武器輸出の第1号案件となる。今年はフィリピンとの国交正常化70年の節目の年、マルコス大統領は最上級のもてなしを受ける来日となった。両首脳は「戦略的パートナーシップ」と位置づけてきた関係を一段上の段階に引き上げる「包括的戦略的パートナーシップ」とすることで一致した。背景にあるのが中国の存在で尖閣諸島などがある東シナ海で中国と睨み合う日本、南シナ海の南沙諸島をめぐり中国と領有権を争うフィリピン。共同生命には東シナ海及び南シナ海の情勢に深刻な懸念を表明し、平穏に確立された現状を力または威圧により変更しようとするあらゆる一方的な試みに強く反対すると明記された。しかしフィリピンは海洋国家でありながら海軍力は十分ではない。階段終了後両首脳は安全保障分野に関して2つの成果を発表した。1つ目の「秘密軍事情報保護協定」は安全保障上の機密を交換するために結ぶもので、締結されればフィリピンが入手した情報を日本が活用することも可能となる。2つ目の「あぶくま型護衛艦等の移転」は退役予定の護衛艦をフィリピンに輸出するというもの。高市政権は防衛装備移転三原則「5類型」を撤廃しており、実現すれば第1号案件となる。
