神奈川県鎌倉市にある体験型工房では現在、材料の銀の高騰が悩みの種で、体験で使う銀の仕入れ値は去年と比べて約3割上がっており、1月から指輪1本の体験料を400円値上げした。価格が上がっているのは金だけでなく銀の小売価格も5年前と比べ、2倍以上になっている。専門家は新型コロナやウクライナ侵攻などで世界情勢が不安定になり、安全資産とされる金に続き銀も注目されているという。この流れを受けて投資目的の銀の購入が増えている。銀を取り扱う貴金属販売店では、初めてのお客さんも多く、資産を増やしたい目的で来るお客さんが増えている実感があるという。今後の見通しについて専門家は、銀は需要の半分は自動車用の部品など工業用の需要で、ずっと供給不足が続いていて、太陽光パネルにも使用されていることから世界的な再生可能エネルギーへの関心の高まりによって銀の価値上昇は続く見込みだ。その一方で価格が動きやすく、動きのパーセンテージは金より大きく、リスクもあるため投資の際には注意が必要だ。