1羽のヒナの死から1週間。サムテンさんは残ったもう1羽のヒナを懸命に世話していた。4月中旬、日本から新たに島野智之さんと松本令以さんがやって来た。エサの切り方を教え、寝床を新しく作ることにした。さらにケガの手当の方法などできる限りのことを伝えた。日本メンバーが帰ってから2週間後、野生のシロハラサギの巣で3羽のヒナのうち、1羽がいなくなっていた。巣の周りを探すと、息絶えたヒナが見つかった。転落の危険が大きいと考え、残った1羽のヒナを施設で育てることにした。それから3か月、ヒナたちは立派に成長していた。