- 出演者
- -
ブータンに生息しているシロハラサギは、世界に60羽ほど。最も絶滅に近い鳥の一種。ブータンでは20年渡り保護活動を続けているが数を増やすのは至難の技。2024年、日本のエキスパートたちが加勢に入った。
ブータンは貴重な鳥が多く暮らす野鳥の宝庫。九州ほどの広さの国土に700種以上の鳥が生息している。特に希少なのがシロハラサギ。保護活動を行うチームの巣の観察に同行した。シロハラサギは木のてっぺんに枝を材料に巣を作る。巣を見ると孵化したばかりのヒナがいた。オスとメスは協力して子育てを行う。観察を続けていると、親鳥はヒナに吐き戻したエサをあげていた。シロハラサギの獲物の95%が川魚。日本のサギは昆虫やザリガニなどを食べるがシロハラサギは川魚専門で川の周辺にしか住めない。保護チームが取り組んでいることはもう1つある。卵を取り、孵化させ人の手で育てるという。シロハラサギは卵を失うともう一度産卵し子育てする事がる。全て取ったほうが全体としてヒナが多く育つ可能性がある。現在ブータンには30羽足らずしか生息していない。この年、卵が産まれた巣は3つしかない。川周辺の開発で住処が奪われたことが原因と考えられている。シロハラサギ保全センターは2021年に開かれたばかり、ここでは野生個体の巣から卵やヒナを引き取って安全な環境で確実に育てようとしている。30羽くらいまで数が増えたら、少しずつ放ち自然の中で暮らすシロハラサギを増やしていく計画。3月下旬、ヒナの孵化時期に合わせ日本から応援がやって来た。白石利郎さんは数々の鳥の飼育、繁殖をさせてきた。高木嘉彦さんは鳥の治療のエキスパート。2023年、3羽のヒナを孵化させたが足が開いてしまうという原因不明の症状が現れ、全滅してしまった。そこで日本人のスペシャリスト7名でサポートするためのチームを結成。日本チームは専用の寝床を作り持ってきた。3日後、足の開きは抑えられているもののこんどは足の指が外向きに曲がる症状が現れた。足の指の正常な発達には枝を握ることが大切だということがわかった。サムテン・レキらは木の枝でお椀型の寝床を作った。テーピングでヒナの足の指の形を矯正しお椀型の寝床に移した。2日間、様子をみると足の指はまっすぐになっていた。しかしその日の夜、1羽のヒナが死んでしまった。
ハイイロガンのヒナの育ての親はイタリア人のアキッレ・チェザラーノさん。子育ての仕上げは渡りの特別レッスン。その方法はハンググライダーで一緒に飛ぶことだった。
- キーワード
- ハイイロガン
飼育施設で育つヤンバルクイナのヒナには人が親代わりになって教えないといけない。警戒音を教えるときは、カラスの模型を飼育室にいれ、カラスの鳴き声とヤンバルクイナの警戒の声をスピーカーで流しトレーニングしている。ハブなど、幼いときから様々な天敵を教え込んでいる。
1羽のヒナの死から1週間。サムテンさんは残ったもう1羽のヒナを懸命に世話していた。4月中旬、日本から新たに島野智之さんと松本令以さんがやって来た。エサの切り方を教え、寝床を新しく作ることにした。さらにケガの手当の方法などできる限りのことを伝えた。日本メンバーが帰ってから2週間後、野生のシロハラサギの巣で3羽のヒナのうち、1羽がいなくなっていた。巣の周りを探すと、息絶えたヒナが見つかった。転落の危険が大きいと考え、残った1羽のヒナを施設で育てることにした。それから3か月、ヒナたちは立派に成長していた。
生きもの情報募集中。詳しくは番組HPへ。
ダーウィンが来た!の次回予告。
大河ドラマ 光る君への番組宣伝。
NHKスペシャルの番組宣伝。
鶴瓶の家族に乾杯の番組宣伝。
うたコンの番組宣伝。
宙わたる教室の番組宣伝。
あしたが変わるトリセツショーの番組宣伝。
NHK歳末たすけあい・NHK海外たすけあいの告知。