境内に様々なネコが飾られ、“招き猫発祥の地”とも言われる豪徳寺。奉納棚には1万個ほどの大小様々な招き猫がところ狭しと並び、多くの外国人観光客が熱心に撮影していた。招き猫販売所には連日長蛇の列が。1日1000個以上売れるといい、生産が追いつかず、1人1個の購入制限が設けられた。ちなみに売れ筋は6cmサイズ・8cmサイズ。訪れる人の9割近くが海外からの観光客だという豪徳寺。世田谷区の閑静な住宅街にある。地元の生活に密着した路面電車・東急世田谷線にも外国人観光客の乗客が増加。招き猫人気のきっかけは豪徳寺が“Lucky Cat Temple”としてSNSで拡散され、海外から訪れる観光客が少しずつ増加。今年8月、来日していたビリー・アイリッシュさんが豪徳寺を訪れ、SNSに招き猫の画像を投稿。すると訪れる外国人観光客がさらに増えたという。通常は招き猫は持ち帰り、願いが叶った後で奉納だが、外国人の多くが買った招き猫にすぐ願い事を書き奉納棚に置いていく。棚がいっぱいになった招き猫は年1回のお焚き上げで供養される。ところが増える一方の招き猫に年1度では追いつかず、寺ではお焚き上げの回数を増やし対応しているという。
