米国・民主党ではハリス副大統領が絵文字で勢いに乗っている。一方で米国共和党では副大統領候補・JDバンス上院議員の過去の発言が大きな波紋を広げる事態となっている。朝日新聞によるとバンス氏は3年前、FOXニュースの番組で「惨めな思いをしている子どものいない猫好きの女性たちによってこの国は運営されている。我が国に利害のない人たちに我が国を任せたことにどんな意味があるのか」とハリス副大統領を名指しで批判。「猫好きの女性」という言い回しは、「子どもを持たず猫を飼っている中高年の女性」を指し、中傷の意味合いで使われることが多い。この動画がXに投稿され3000万回近く再生されたと伝えている(朝日新聞)。この発言に女性たちからの批判が相次いでいる。不妊治療の経験のあるハリウッド女優・ジェニファーアニストンは「副大統領候補の発言だとは信じられない」とSNSに非難を投稿。USAトゥデーは、猫好きとして知られる世界的歌姫・テイラースウィフトのファンたちがネット上でバンス氏を批判していると伝えている。更に、政治専門紙・ザヒルは大統領選で勝利の可能性を損なうと共和党内でも批判が出ていると伝えている。
こうした事態を受け米国共和党副大統領候補・JDバンス上院議員は釈明に追われている。CNNによるとバンス氏は発言について「民主党が“反家族”の党になりつつあることに向けたものであり、子どもがいない人々などへの批判ではない」と釈明。米国の政治外交に詳しい同志社大学・三牧聖子准教授は「現在、米国では州によって、厳しい中絶制限が行われ、今回の大統領選でも女性の生殖に関する権利が1つの争点になっている」「トランプ前大統領は中絶に関する過激な言動を慎み、無党派層や女性票の獲得を狙ってきたがバンス氏の発言はトランプ陣営の発言に影響を与える可能性がある」と指摘し、「接戦州で若者や女性票を今回の件をきっかけにハリス陣営がどれだけ取り込めるかが1つのポイントになる」と話している。
こうした事態を受け米国共和党副大統領候補・JDバンス上院議員は釈明に追われている。CNNによるとバンス氏は発言について「民主党が“反家族”の党になりつつあることに向けたものであり、子どもがいない人々などへの批判ではない」と釈明。米国の政治外交に詳しい同志社大学・三牧聖子准教授は「現在、米国では州によって、厳しい中絶制限が行われ、今回の大統領選でも女性の生殖に関する権利が1つの争点になっている」「トランプ前大統領は中絶に関する過激な言動を慎み、無党派層や女性票の獲得を狙ってきたがバンス氏の発言はトランプ陣営の発言に影響を与える可能性がある」と指摘し、「接戦州で若者や女性票を今回の件をきっかけにハリス陣営がどれだけ取り込めるかが1つのポイントになる」と話している。