高千穂大学・内田稔さんがスタジオで解説。ドル/円予想レンジ:151.00円〜155.00円。日銀の金融政策決定会合、FOMC(連邦公開市場委員会)を控えているが、特に日銀の利上げの有無がドル円の乱高下を招くとみている。注目ポイント:日米の金融政策会合。日銀金融政策決定会合の注目点:利上げの有無、国債買い入れ減額幅、展望リポート、日銀・植田総裁会見。個人消費はリーマンショック以来初めて、4四半期続けて前期を割り込んでいる。政策金利からインフレ率を差し引いた日本の低すぎる実質金利が、歴史的な円安、輸入インフレ、実質賃金の前年割れを通じて購買力をそいでいる面がある。本来なら利上げを始めてしかるべき時期に差しかかっていると考える。実質金利がマイナスの間は、金融緩和との認識も必要。本日の利上げが困難とみられる理由:国債買い入れに専念、政府が懸念する円安一服、株安(市場の混乱)、市場の織り込み不足。きょうは蓋を開けるまで五分五分。FOMCは政策金利据え置きが見込まれている。市場は9月の利下げ開始をフルで織り込んでいるため、パウエル議長はある程度利下げを追認すると思われるが、織り込み済みのため影響はないのでは。データを見る必要があると強調するとドル買い優勢となる場面も想定されるため注意。