米国の先月のPCE(個人消費支出)物価指数は、前の年の同じ月と比べて2.5%上昇した。上昇率は前の月と同じだった。PCEはFRB(連邦準備制度理事会)が、インフレの実態を把握する指標として重視していて、今回のデータでは、インフレが落ち着く傾向が続いていることが示された形。FRB・パウエル議長は、今月23日の講演で、来月17日から開く会合で、利下げに踏み切る考えを示した。市場の関心は、利下げの時期から今後の利下げのペースに移っていて、FRBの金融政策を見極めるうえで、来週発表される雇用統計が注目されている。