米FRBのパウエル議長は会見にて利下げを急ぐ必要はないという認識を改めて示した。FRBが発表した声明では、最近の経済指標は経済が底堅いペースで拡大していることを示しており、失業率もこの数カ月間低い水準で安定しているとしつつ、インフレ率はいくぶん高いままだとした。今回の会合ではFRBは利下げを見送り、政策金利を4.25%から4.5%で維持することを決定した。政策金利の据え置きは3会合連続となった。パウエル議長はこれまで早期の利下げに慎重姿勢であるが今回の会合では経済の見通しに対する不確実性が更に高まり失業率・インフレ率が上昇するリスクが高まっていると指摘した。一方でトランプ大統領はパウエル議長を遅すぎる男と呼び、FRBに繰り返し利下げを求めている。これについてパウエル議長は私達の仕事に全く影響しないと強調した。