SAFの新たな生産国としてなぜタイが脚光を浴びているのか。食用油や農業廃棄物タイでは厄介ものだったが、SAFで宝の山と見え方が変わっている。SAFをめぐっては来年からEUが域内の空港を利用する航空機に対して使用を義務つけるほか再来年からはシンガポールも義務化する。タイ政府も参入する企業を後押ししている。従来はサトウキビやトウモロコシなどの食用部分を活用するケースが多くあったがSAFの需要の高まりとともに食料価格の高騰のリスクが指摘されている。農業廃棄物は食料価格高騰の心配がない。今後の課題として生産量の増加に向けては生産技術を持つ海外企業などと連携していくかが鍵となる。