米国西部のジャクソンホールで開かれているシンポジウムで講演した、FRB（連邦準備制度理事会）のパウエル議長。来月の会合で、利下げに踏み切る考えを示した。2年余りにわたって続けてきたインフレとの闘いが、終わりに近づきつつあることを示唆した形。23日のニューヨーク株式市場では、景気や企業業績にプラスに働くという見方が広がり、ダウ平均株価は一時、490ドルを超える大幅な値上がりとなった。市場関係者は、「パウエル議長の発言が想定よりも強く、利下げをほぼ明言したと受け止められた」と話している。