ドイツ人画家・ヴォルフガングベルトラッキ氏が取材に応じた。疑惑の絵画について答えた。徳島県立近代美術館が1999年、6720万円で購入したフランスの画家・メッツァンジェ作「自転車乗り」について自身が描いた贋作と認めた。これまで300点以上の贋作を描き世界を舞台におよそ86億円をだまし取ったとされている。13年前には詐欺罪で有罪判決も受けた。「混乱を招いて申し訳なく思っています。ただ知ってほしいのは、当時、私は若かった。刑務所にも入ったし多額の罰金も払った、もう終わったことです」、「この（私が描いた）絵はいい絵なんです。みんな気にするのは作品そのものではなく作者名だけだ。それは創造的ではない。クリエーティブではない」と述べ、作品そのものが評価されないことが問題だと主張した。さらに「日本にもまだまだ（私の作品が）あるはず、世界中にもあるように」と話した。この絵画を所有する美術館は現在展示を取りやめているが、「現時点で贋作だとは断定できない」としている。