今日のテーマは「ニッポンの年収はなぜ低い?」。加藤さんは「主な先進国の2023年の平均年収を昨日の為替レートで円換算したもの」を紹介した。「日本は491万円でこれよりもはるかに高い国がたくさんある。最近のスイスは平均年収1600万超で日本の3.3倍。この20年で差は大きく開いた。スイスは一部の富裕層だけが高所得で平均を引っ張っているのではなく、ジュネーブ州やチューリッヒ州の最低賃金は時給4100円前後で、高い賃金の国はいい給料を払える儲かっている企業が厚くいる。」となどと解説した。実質賃金のグラフを紹介し、「日本は横ばいだがスイスは着実に上昇。過去20年の総合インフレ率の平均を見てみると日本は0.65%だがスイスは0.55%」としている。国民にとってとても大事な実質賃金を伸ばしていくのに、インフレ目標2%の達成というのは実はそんなに重要ではないと言える。それよりもいかに競争力を高めて生産性を伸ばしながら給料をたくさん払える会社を増やしていくかというリアルな面での改革が重要。日本は2024年に38位まで落ちてしまっているが、スイスは2004年ぐらいまで一旦落ちるがその後盛り返し2008年以降はトップ5を維持。スイスは財政が非常に健全でして政府債務が非常に少ない。民間の力をうまく引き出している。そういう点ではその我々も教育など高度人材教育などリアルな面での改革に地道に取り組んでいくということに一歩も早く向き合う必要がある。」と解説した。