東京・府中市にある府中運転免許試験場は早朝にもかかわらず大行列。並んでいる人の多くが中国人。中国語で「並ぶのは禁止」と書かれた看板があるにもかかわらず、集まる多くの中国人。外国の運転免許証を持つ人が日本での運転を法的に許可された運転免許証に切り替える外免切替は、学科試験・技能試験をクリアすることで日本の免許へと切り替えることができる。学科試験はコンピューターで出題される10問の2択問題のうち7問以上正解することで合格となる。警察庁によると、去年の技能試験の通過率は約30%とのこと。取得への難易度の低さに加え、汎用性の高さにも中国人が殺到する背景が潜んでいるという。専門家によると中国の免許で運転できるのは10カ国程度だが、日本はジュネーブ条約に加盟しているため、日本の免許を取得すると100カ国近くの加盟国で運転できる国際免許が取得できるとのこと。中国国内に住む中国人男性が、日本に観光に来た際に取得したという免許を見ると、免許の住所が「ホテル名」になっていた。日本の外免切替は、日本で住民登録しているかは問われず、「観光ビザ」での取得も可能。宿泊したホテルに「一時帰国証明書」を出してもらうことで、短期の観光で訪れた中国人もホテルの住所で日本の免許を取得することができる。