海外を目指すサッカー選手の多くが直面する言語の壁。この問題を解決するべくサッカー選手専用の英語の教科書を自費出版した男性がいる。サッカー選手の活躍を語学でサポートする活動が今注目されている。静岡県浜松市出身の竹山友陽さんは浜松市でプロサッカー選手向けのオンライン英語講座を運営している。サッカーと英語を掛け合わせた子ども向けの講座も定期的に開いている。浜松市出身でジュビロ磐田でも活躍し、現在ドイツ一部の強豪バイエルン・ミュンヘンでプレーする伊藤洋輝選手にも英語を教えている。他にも現役の日本代表の選手やなでしこジャパンの選手など40人ほどを担当してきた。竹山さんは24歳から約10年間、ロンドンでサッカークラブの設立や運営をし2019年に浜松市に戻ってきた。浜松に戻ったタイミングで作ったサッカー選手専用の英語の教科書がプロサッカー選手から評価されている。教科書は中学・高校の英語教員とサッカー指導者の3人で作りサッカー選手が海外のチームに移籍した時を想定。今後出版予定のシリーズ5までで英検準2級相当の内容を学ぶことができる。ジュビロ磐田のユース世代には将来海外でプレーすることを目指す選手が多く語学への意識が高まっている。竹山さんは今後選手だけでなく指導者にもこの動きを広げていきたいと意気込む。サッカー分野以外にも日本人が海外で活躍する人材を育成できる新たなツールとして期待が高まっている。