アルバニアではイタリアによって移民の受け入れ施設が作られた。今月運用が始まったのは難民申請に関わる手続きなどを行う施設と一時的な収容施設の2つで、移民など最大3000人まで収容する計画。アルバニアに収容所を作った最大の要因はイタリアへの密航抑止、EUの規則ではEUに入った難民認定の申請者は最初に入った国で審査など対応を行う必要がある。EU非加盟のアルバニアに施設を作ることでEU域内への流入を抑止できると考えた。5年間の運営費用は約1100億円で、全てイタリアが負担する。アルバニアは運営にかかる費用を得られる他、イタリアやEUに“貸し”をつくることでEU加盟を前進させる思惑がある。しかし人権上懸念の声もありイタリア政府は子ども・妊婦などは収容対象から除外し健康な男性だけに絞るなどの条件を設けている。しかし、国境なき医師団は健康状態を正確に判断して移送対象者を選ぶことは困難だと指摘している。