11月5日の大統領選で勝つのはどちらか。選挙戦が早くも熱を帯びる中、その動きが注目される第3の候補がいる。米国ニューヨーク州で集会を開いたのは、無所属で大統領選に出馬しているケネディ候補。弁護士として長年環境問題に取り組んできたロバートケネディジュニア氏。ケネディ元大統領の甥で抜群の知名度があるが、小児用ワクチンや新型コロナワクチンに反対の立場をとることでも知られている。選挙集会では特に、国の分断に警鐘を鳴らし、互いを攻撃し合うバイデン氏、トランプ氏双方を批判している。世論調査(出典:NBCテレビ)では、バイデン氏、トランプ氏が支持率40%近くでほぼ並んでいるのに続き、ケネディ氏が13%の支持を得ている。2大政党制の米国だが、過去には3人目の候補が大統領選の結果を左右したことがある。1992年には、実業家のロスペロー氏が全体の19%ほどの票を獲得。保守派の支持が割れたことで、当時のブッシュ大統領は再選を果たせなかった。2000年には消費者運動の旗手と言われたラルフネーダー氏がリベラル層の一部の票を奪い、民主党のゴア候補が共和党のブッシュ候補に惜敗する一因ともなった。バイデン陣営とトランプ陣営は共にけん制を始めている。