トランプ関税の発動について大統領権限を逸脱しているかが主な争点の裁判。連邦最高裁で5日に始まった口頭弁論ではロバーツ長官が「アメリカ国民への課税であり権限は議会にある」との考えを明らかにした。さらに政権側の主張を「根拠が不十分ではないか」と指摘。保守派の判事の1人も長官の見解に賛同。多くの判事が合法性に懐疑的な見方を示した。これまでの1審と2審では違法との判断が出されていて、政権側が敗訴した場合には財政への影響や関税の還付めぐる混乱を懸念する声も出ている。トランプ大統領は5日テレビ番組で「我々が敗訴すれば我が国にとって壊滅的な打撃になるだろう」などと主張している。
