ヨーロッパの国々にとっても米国大統領選挙の行方は他人事ではない。トランプ氏が返り咲いた場合にNATOへの関与を弱めるのではないかという懸念からNATOはウクライナへの侵攻を続けるロシアに対する防衛力の強化を進めている。バイデン大統領の選挙戦からの撤退は各国の心配の種になっていると伝えている。ドイツも米国民主党の動きを注視している。ショルツ首相はバイデン大統領を「ヨーロッパの良き友」と呼んだ。ブリュッセルのEU外相会議でもバイデン大統領の撤退は大きなテーマだった。外では戦争に反対し平和を求めるデモが行われている。混乱への不安が増している。バイデン大統領ほどヨーロッパと近しくあろうとした米国の大統領はいない。ウクライナへの軍事支援を主導してきた。それに対してトランプ前大統領は選挙戦でNATOとウクライナ支援を幾度となく疑問視しEUを攻撃してきた。EUはトランプ前大統領の返り咲きに不安を感じている。