石丸勝之さんは、生薬で作ったお茶を振る舞う「調剤喫茶」を開いている。石丸さんは現役の薬剤師で、「お茶を通して“自分の体を省みる時間”を作っていただいて、『あれ？病院に行った方がいい？』に気付く瞬間が作れればいいなと思って」と語る。石丸さん自ら調剤したお茶は約40種類。ちょっとした健康の悩みを吐き出せる場を作りたい、その思いで街に繰り出している。学生時代にアルバイト先で出会った気さくな薬剤師に憧れ、その出会いが原点となり、4年前に調剤喫茶をスタート。石丸さんが目指す薬剤師は、「近所の頼れるおっさん」。「何かあったら石丸さんを頼ればいいよね」「だからこの街にいて安心だよね」という気持ちを提供できる人になりたいという。