15日に行われた米ロ首脳会談で停戦合意は得られずプーチン大統領の思惑通りに進んだとみられる中、日本時間明日未明、ゼレンスキー大統領とトランプ大統領が会談する。更に2者会談の後にはフランス・ドイツなどの首脳らを交えた会談も予定されている。トランプ大統領はヨーロッパの首脳らに対し、ウクライナが東部2州をロシアに引き渡せば和平合意が可能だと伝えたと報じられているが、欧州の首脳らは自国の領土についてはウクライナが決定を下すとの考えを確認した。ウィットコフ特使は、プーチン大統領がNATOと似た形の「安全の保証」をウクライナに与えることでトランプ大統領と合意したと発言している。NATOの集団安全保障と類似する防衛体制をアメリカやヨーロッパ各国がウクライナに与えるものだとするが、ウクライナのNATO加盟放棄を求めてきたロシアが本当にこれを容認したのかについて明海大学の小谷哲男教授は、ウィットコフ氏は外交経験が浅く侵攻を繰り返さないという保証がないまま受け入れてしまった可能性もある、東部2州を引き渡すなら和平に応じると譲歩しているようにトランプ大統領に印象付けたとして、次はゼレンスキー大統領が譲歩する番だと伝えようとしていると話した。