停戦交渉へ向け各国の駆け引きが続く中、ロシア、ウクライナ、それぞれの国で大切な家族を失った遺族は複雑な思いを抱えたまま今も見守っている。おととし3月に戦死したロシアの男性は英雄として称えられ、通っていた学校には慰霊するプレートが掲げられた。男性の母親は「息子は家族と祖国、祖先の土地を守った。領土を全て取り戻して軍事作戦を終えるべきだと思う」と話す。一方、ウクライナでは「一部の領土を放棄しても停戦すべき」「自国を守るための戦いを続けるべき」などの声がある。去年1月に戦死したウクライナの男性の母親は「国のために戦った兵士たちのことを考えると私たちも独立を守り自国を失わないために戦うべき」と話す。