ハリウッド俳優組合が43年ぶりのストライキを開始した。ロンドンで13日、クリストファー・ノーラン監督が原爆の父と言われる男を描いた「オッペンハイマー」の試写会イベント。しかしジョシュ・ハートネットさんは「映画のプロモーションはできません、 でもこれは仕方のないことです」と語る。俳優たちは試写会には参加せず去ってしまった。16万人の会員を有する全米映画俳優組合のストライキの影響。全米映画俳優組合のフラン・ドレシャー会長は、13日、「もうたくさん 私たちは断固とした態度をとる 目を覚まして現実を見なさい」などと訴えた。俳優組合が求めるのは大きく2つ。1つは配信サービスにおける報酬のルールづくり。10年所属する俳優の松崎悠希さbんは、俳優は印税による安定した生活が営めなくなってしまった、それで今まさに俳優が生活をかけてストライキに入ったと語った。硫黄島からの手紙に出演した松崎さんの出演料は280万円。印税収入は約700万円以上になっている。ただ、映像の楽しみ方がDVDから配信サービスに移り、印税の正しい支払いのしくみが出来ていないのが現状。さらに「最近あるオーディションで『俳優は実際に撮影には参加しません ただし俳優の外見をスキャンする』オーディションも出てきている スキャニングされた瞬間に我々は俳優ではなくなってただのデジタルデータになる」と語る。もう一つ俳優が求めているのがAI規制の促進。実際にAIの仕事は人々の仕事を脅かすレベルまで来ている。全米脚本家組合も5月から声を上げてきた。俳優と脚本家の同時ストライキは63年ぶりのこと。レーガン元大統領が俳優だった時代、彼が率いた俳優組合は、劇場用映画がテレビ放映されると再使用料が支払われるルールを勝ち取った。組合側の交渉担当者は、彼らがいう画期的なAI提案は1日分のギャラで俳優をスキャンし、肖像権を所属会社が保有し永久に使用できるもの、などと批判した。一方、製作者協会は、画期的な提案を拒絶したのは俳優組合だと主張している。
日本にも影響が及んでいる。まもなく公開の「ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE」のトム・クルーズさんもストライキのため来日できなくなり、舞台挨拶が中止になった。ストライキは少なくとも数ヶ月以上掛かるとみられ、経済的損失は5000億円以上になるという予測も出ている。松崎悠希さんはストライキに参加する意義を「次世代の俳優たちが暮らしていけなくなる、その責任というのもある」などと語っていた。
日本にも影響が及んでいる。まもなく公開の「ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE」のトム・クルーズさんもストライキのため来日できなくなり、舞台挨拶が中止になった。ストライキは少なくとも数ヶ月以上掛かるとみられ、経済的損失は5000億円以上になるという予測も出ている。松崎悠希さんはストライキに参加する意義を「次世代の俳優たちが暮らしていけなくなる、その責任というのもある」などと語っていた。