企業が新卒向けに初任給を引き上げる中、割を食っていると指摘されているのが就職氷河期世代。バブル経済崩壊後の採用を絞る時代に終活をしていた世代で多くが40代~50代、国内に1700万人以上いるとされている。木下紫乃氏は40~50代を中心にキャリア支援を行っていて、自身が経営するスナックには氷河期世代が多く訪れる。90年代後半、大卒の就職率は60%台。50代の女性は当時銀行に就職したが、やりたい職業を選べる状態ではなかった。当時の初任給は約20万円ほどで、現在の30万を超えるような初任給については時代の流れだとしつつも「一人前でない人がたくさんもらったらモヤモヤする」などと話していた。人材研究所・安藤氏はによると、初任給を引き上げる原資のためにベテラン世代の評価を調整し、高評価の人数を減らす企業もあるという。そんな中、警備会社のセコムでは7月から管理職の手当を平均で3割引き上げる。セコムは4年連続のベースアップの他、警備員には8%~10%の賃上げをしてきた。その結果として管理職との差が縮まった事から、社員全体の2割ほどを占める管理職の引き上げとなった。セコムでは法人・個人の警備サービスの値上げに踏み切っており、こうした投資を人的投資に回したい考え。
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URL: https://hikidashi.co.jp/snack-hikidashi/
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