深く拝礼される皇太子時代の陛下。80年前にモンゴルで抑留された日本人の慰霊碑。FNNが入手した映像には木材を切り出す抑留者の姿が残されている。終戦後、旧ソ連の捕虜のうち約1万4000人がモンゴルに連行され、-30℃の過酷な環境で約1700人が犠牲に。過酷な強制労働を生き抜いた山田秀三さん(107)。次々と仲間が命を落とした悲しみを今も忘れない。その山田さんのもとを1人のモンゴルの男性が訪ねた。ウルジートグトフさんは住もうとした土地が抑留者が手作業で石を切り出した場所だと知り、私財を投じて公園として整備し、当時を伝える資料館を開設した。抑留者が建設に関わった政府庁舎などは今も使われ、スフバートル広場ではあす両陛下の歓迎式典が行われる。2人に共通するのは「平和を願い抑留者の歴史を伝えたい」という思い。戦後80年、両陛下はあす慰霊碑を拝礼される。