ロケットの残骸が月面に衝突したとみられる。重さや速度が事前に分かっているものが月にぶつかることは滅多にない。今回月面に衝突したとみられるのは去年スペースXが月面着陸船を打ち上げたロケットの一部で重さは4トン、時速8700キロで衝突すると予想されていた。これによって直径18メートル、深さ4メートルほどのクレーターができ、約360トンの粉じんが巻き上げられ、高さは数十キロに及ぶ可能性があると指摘されている。研究者たちはその様子を観測、分析することで将来の月面探査に役立てたいとしている。衝突でできたクレーターの画像はNASAなどから公表されていない。NASAによると、月を周回する複数の探査機が衝突した月面付近の様子の撮影を目指すとしているが、データの受信や解析には一定の時間がかかる見込み。今回の事例は将来、月面での活動が本格化する際に宇宙飛行士や宇宙船、月面基地などに影響を及ぼさないようロケットの残骸をどう処分するのか考えるきっかけになったとも言えるかもしれない。
