そごう西武を巡っては去年9月、当時、親会社だったセブン&アイホールディングスが米国の投資ファンドに売却し、ファンドと連携するヨドバシホールディングスが西武池袋本店の土地などを取得していた。今回、発表された全面改装の内容は、地下1階と2階のデパ地下には新しいブランドを含め、およそ180店が出店する。高級ブランド売り場は面積をおよそ1.3倍に拡大し、今回の改装でラグジュアリー、コスメ、デパ地下を中心に強化する。全体で見ると、8万8000平方メートルある百貨店の売り場は半分になり、もう半分には、ヨドバシカメラが出店する。そごう・西武としては、客のニーズが高い分野に特化し、売り場の面積が半減しても、収益を確保したい狙いだ。限られた売り場面積で顧客をどう呼び込んでいくのかが今後の課題となりそう。