セブン&アイホールディングスはカナダのコンビニ大手、アリマンタシォンクシュタールの買収提案に対し現状の提案は受け入れられないとする姿勢を初めて明らかにした。昨日午前9時、セブン&アイ本社で井阪社長を含む取締役会でクシュタールからの買収提案をめぐり社外取締役らとの間で議論が交わされていた。米国でコンビニの店舗数1位のセブンを2位のクシュタールが買収する提案だけにFTC(米国連邦取引委員会)が審査に乗り出す可能性について検討。その中で審査におよそ1年半ほどかかるとの見解が示された。一方、TOB(株式公開買い付け)の期間は最大60日。FTCの審査のめどがつかないうちからTOBを仕掛けるのは難しいのではないかとの意見があがった。一方、クシュタールは5日の決算説明会で「資金調達と経営統合の完了に自信がある」とし今後、買収価格の上乗せなどを検討していくとみられる。