セブン&アイホールディングスはカナダのコンビニ大手「アリマンタシォンクシュタール」からおよそ390億ドル、日本円で5兆7000億円余りの買収提案を受けていたが“当社の価値を著しく過小評価している”などとして提案を受け入れられないとする内容の書簡を先月6日、クシュタール社に送っていた。関係者によるとセブン&アイからの返答を受けてクシュタール社は先月19日、買収金額をこれまでの提案から2割程度増やし7兆円規模に引き上げる新たな提案を行ったという。セブン&アイは社外取締役のみで構成される特別委員会を設置していて、今回の提案の内容を精査し対応を検討するものと見られる。セブン&アイは先月クシュタール社に送った書簡の中で“仮に買収金額が引き上げられたとしても米国のコンビニ事業でトップと2位どうしの統合には競争法上の懸念が残る”などとする考えを示していて、再提案に対するセブン&アイの対応が注目される。