食品大手の明治は、主力商品であるチョコレートの原料・カカオ豆の皮などを活用する取り組みを進めている。今回利用されていないカカオの皮にスキンケア成分として使われている「セラミド」が含まれていることを初めて発見した。セラミドはコラーゲンやヒアルロン酸などと並ぶ美容成分として需要が拡大しており、世界での市場規模は2032年には951億円が見込まれている。カカオの皮は世界で年間約50万トン発生しているとみられ、そのほとんどが有効活用されていない。明治はカカオの皮から抽出したセラミドを使ったチョコレートをバレンタイン商戦に投入する他、今後は化粧品の原料としても活用する方針。