ASEAN東南アジア諸国連合の加盟国と関係国の外相らが参加する会議が、これからラオスで始まる。会議には、日米・ロシア・中国なども参加し、ASEANを挟んで対立するふたつの陣営が火花を散らす展開が予想される。日本時間の午後1時ごろから始まる東アジアサミットの外相会議には、日本の上川大臣や、アメリカのブリンケン国務長官・中国の王毅外相・ロシアのラブロフ外相などが顔を揃える。会議では、中国とフィリピンが領有権を争う南シナ海の問題なども議論されるとみられる。きのうまでのASEAN各国との一連の会議では、中国やロシアなどがASEAN加盟国に対し、両国が主導する枠組みBRICSへの加入を働きかけるなど、自らの陣営に引き寄せようという動きが目立った。これに神経を尖らせる日本などが、中国と対立するフィリピンへの支援を強調するなど陣営管の駆け引きが活発化している。これから行われる東アジアサミットでも両陣営による激しい議論も予想される。