これまでの売り渡し価格の半額に設定され、コメ価格引き下げの起爆剤として期待される備蓄米の随意契約。対象となる備蓄米は2022年産の古古米が20万t、2021年産の古古古米が10万tの計30万t。購入に名乗りを上げているのはドン・キホーテの運営会社やサンドラッグ、楽天、イオンなど他業種にわたる。ファミリーマートは精米や包装を親会社・伊藤忠商事の関連企業で行い、1kg400円(税抜き)6月上旬販売を目指す。日本経済新聞によると、すき家などを運営するゼンショーホールディングスはグループ傘下の企業で精米。来月中にグループのスーパーマーケットで販売を始め、価格は5kg2000円程度で検討している。イトーヨーカ堂は自社の取引先で精米や袋詰めをした上でグループ全197店で5kg2000円で販売する方針。ただ、申し込みが古古米に集中している。政府が販売する備蓄米は古古米が60kgあたり1万1010円(税抜き)、古古古米が60kgあたり1万80円(税抜き)。ディスカウントストア大手のミスターマックスは古古米5kg1000円台での販売を検討している。価格下落に期待が高まる一方で消費者からは味に対する不安が聞かれた。番組は古古古米の成分を科学的に分析した専門家を取材。古古古米においては2024年産米に比べて”古米臭”として知られているヘキサナールを始めとした成分の傘下が進んでいるということが見えてきたという。古米臭とは時間が経ったコメの脂肪分が空気に触れて酸化し、油っぽく少し鼻につくような特有のにおいだという。食べてみた感じとしてはそれほど大きな違いはないとのこと。