韓国軍はきのう、南北の軍事境界線付近で大音量のスピーカーを使った北朝鮮向けの宣伝放送を6年ぶりに実施した。宣伝放送は、北朝鮮の体制批判や韓国の発展ぶりなどを伝えて、北朝鮮の兵士などの動揺をねらうのが目的で、韓国メディアによりますと、きのうは北朝鮮関連のニュースや韓国の音楽などが放送されたという。これに対し昨夜、北朝鮮のキムジョンウン総書記の妹・キムヨジョン氏が談話を出し、韓国側からキム総書記を批判するビラが飛ばされていることや韓国軍による宣伝放送を非難した。キムヨジョン氏は「この2つが同時に実施された場合は、新たな我々の対応を目撃することになる。休みなく紙くずを拾わなければならない困惑は、大韓民国の日常になるだろう」と対抗姿勢を示した。北朝鮮は昨夜も韓国に向けて風船を飛ばしていて、南北で対抗措置の応酬となっている。