ソフビはどのように作られるのか。金型製作は持ち込まれた原型を元に銅製の型を作ること。まず、シリコンで原型の型をとり、ロウの原型を作る。そこに銀を吹きかけ、電気が通る状態にする。次に重要工程である銅電鋳を行う装置に移る。液体の中には銅メッキが含まれており、その中に原型を入れ、銀に電気を通すと周りに銅が付着。3~5日漬ければ厚みができる。銅電鋳も金型工場が増えない理由の1つ。現在の法律では許認可を新たに取るのが難しいといい、新規参入の壁となっているという。その後、中のロウを溶かし、枠組みや取っ手を溶接し、ソフビの金型が完成する。金型にソフトビニールの材料を流し込み、遠心分離機にかけて気泡を抜き、余分な材料を取り出し、引き抜けばソフビの成型品が完成となる。彩色については、小さいものは筆で塗り、グラデーションの色付けはエアブラシを使用する。こうして完成。3社しかない金型工場には注文が殺到し、現在数ヶ月待ちだという。日本のソフビ文化は町工場が支えている。