- 出演者
- マツコ・デラックス 喜入友浩
昭和の子どものおもちゃソフトビニール人形、通称:ソフビが今世界各国で爆発的人気に。今回はそのナゾを紐解く。さらに後半は、日本語ラップの世界。
1000体以上のソフビを所有するソフビコレクター真実一郎さんとソフビ作家親方さんがスタジオに登場。今ソフビが大ブームとのことで、ガラダK7「マジンガーZ」はソフビ史上最高落札価格。その値段は2610万円。さらに、昨年末、秋葉原のソフビ専門店の抽選販売イベントには抽選開始4時間前から大行列が。
1000体以上のソフビを所有する真実一郎さんと、ファッションブランド「PUNK DRUNKERS」代表としても活躍するソフビ作家親方さんが、ソフビの深淵に迫る。
ソフビは1950年代に誕生したミルク飲み人形が元祖と言われている。同時期にはコーワのキャラクターのように企業のマスコットもソフビに。そんな中1966年に東京都台東区の「マルサン商店」が作った怪獣ソフビが世にソフビを定着させた。当時テレビで子どもたちを熱狂させていた「ウルトラQ」に登場するゴメスやガラモンをソフビ化したことでソフビ旋風が巻き起こった。製造ミスで販売されていたエラー品も貴重になっていて、通称「酔っ払いウルトラマン」と呼ばれるソフビの市場価格はおよそ18万円。今では逆に本物のウルトラマンシリーズには登場しないパチ怪獣やパチヒーローのソフビが人気になっている。
正規品「ガラモン2期」(約150万円)とパチ怪獣「ガルゴン」(約30万円)など、正規品とパチ物がスタジオに用意された。両方を見比べ、マツコは「全く知識なくてどっちが欲しいかっていわれたらパチの方がほしい」などとコメント。「完成されたものをあえて崩してるから崩しの美学がある」と語った。こうしたパチソフビはそもそも雑に扱われたので残っているものが少なく、本物に比べ生産数も少ないためレアになっている。
90年代になると個人・小規模グループで製作されたインディーズソフビが出始める。親方さんが作った「あいつ」もインディーズソフビ。ママゴンというヴィンテージソフビにインスパイアを受け作られた「タケミ」というソフビの市場価格はおよそ40万円。
「世界くらべてみたらSP」「それって実際どうなの会SP」の番組宣伝と「劇場版 トリリオンゲーム」の告知。
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劇場版 トリリオンゲームの告知。
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世界的ブームになっているソフビ。各国で作家が誕生。アメリカのMVHという作家はホラー系なものなどを作っている。台湾の作家は可愛い感じのものを作っていて、ファンシー系が人気。フィリピンでは日本のヤンキー文化などが入っている。
海外でも人気の日本のソフビ作家を紹介。1人目は「リアルヘッド」さん。今年で22周年を迎える作家で月に1~2回自分でイベントをやっている。2人目は「H×S」さん。ソフビ成型工場の息子がソフビ作家になった人で、銀座で個展を開いている。3人目は「Izumonster」さん。元は刺青のアーティストだが、ソフビ作家に転身し海外でも個展を開くほどファンが多いという。Izumonsterは世界中にファンを持ち、海外でも個展を開催。北京には約300人のファンが押し寄せ、全て完売したという。Izumonsterさんの作品は抽選販売で当たらないと買えないという。1点物の作品もある。
人気のソフビだが製造段階で大きな問題がある。ソフビの製造には、原型、金型、成型、彩色の4つの工程がある。しかし、金型を作れる工場が激減しているという。実情を探るため埼玉県三郷市のカミジョーを訪問。創業は明治40年の歴史ある工場で初代のリカちゃんも手掛けた。カミジョーは82歳の工場長を筆頭に社員7人の小さな町工場。日本にある金型工場はカミジョーを含め3社のみ。ソフビの需要が小さくなったことや後継者の問題があり、工場が減っていったという。カミジョーはほぼ家族経営でその技をなんとか継承している。
ソフビはどのように作られるのか。金型製作は持ち込まれた原型を元に銅製の型を作ること。まず、シリコンで原型の型をとり、ロウの原型を作る。そこに銀を吹きかけ、電気が通る状態にする。次に重要工程である銅電鋳を行う装置に移る。液体の中には銅メッキが含まれており、その中に原型を入れ、銀に電気を通すと周りに銅が付着。3~5日漬ければ厚みができる。銅電鋳も金型工場が増えない理由の1つ。現在の法律では許認可を新たに取るのが難しいといい、新規参入の壁となっているという。その後、中のロウを溶かし、枠組みや取っ手を溶接し、ソフビの金型が完成する。金型にソフトビニールの材料を流し込み、遠心分離機にかけて気泡を抜き、余分な材料を取り出し、引き抜けばソフビの成型品が完成となる。彩色については、小さいものは筆で塗り、グラデーションの色付けはエアブラシを使用する。こうして完成。3社しかない金型工場には注文が殺到し、現在数ヶ月待ちだという。日本のソフビ文化は町工場が支えている。
マツコは自分のソフビを作ろうかなといい、いろんな作家さんにマツコをイメージしたソフビを作ってもらいたいなどと話した。
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千葉雄喜やCreepy Nutsら日本語を駆使したラップは世界でも注目を集めている。そこで今回は中学生にして結果を残しつつあるDJ・KILATOとラッパーの剣多とともに日本語ラップの世界を伝えていく。小学生ラッパーによるラップバトルも紹介。
「火曜ドラマ まどか26歳、研修医やってます!」の番組宣伝。
DJ KILATOは地元のジャスコで服を買っていると独特なファッションについて話した。プロのラップバトルの予選に史上最年少DJとして出場したこともある。剣多はラップ甲子園で史上最年少ファイナリストに輝いたことがあるが、YouTubeショートでラップバトルを見て感銘を受けたのが始まりだという。
世界的に知られるCreepy NutsはDJ松永とR-指定のコンビであり「Bling-Bang-Bang-Born」は日本語ラップとして初めてBillboard JAPAN 総合ソング・チャート1位を獲得しただけにとどまらず、世界のYouTube Music Chartsでも1位を獲得したこともある。千葉雄喜は「チーム友達」が2億5000万回再生となりウィル・スミスがリミックスしたことで知られる。Awichは「GILA GILA feat. JP THE WAVY, YZERR」などの楽曲でコーチェラに出演するなどしてきた。
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- AwichBAD HOPBillboard Global Japan Songs excl. JapanBillboard JAPANBillboard JAPAN 総合ソング・チャート”JAPAN Hot 100”Bling-Bang-Bang-BornCHICO CARLITOCreepy NutsDJ 松永GILA GILA feat. JP THE WAVY, YZERRKawasaki DriftLEXOZworldR-指定RASEN in OKINAWAYouTube Music Chartsウィル・スミスコーチェラ・フェスティバルチーム友達ユニバーサル ミュージック千葉雄喜唾奇
DJ KILATOは日本語ラップの始まりはYMOだと紹介した。坂本龍一の活躍が知られるグループだがテクノラップを編み出したことが新風となった。そして、吉幾三「俺ら東京さ行ぐだ」も影響を与える形となった。当時の吉幾三さんは伸び悩んでいたが、アメリカの友人からラップのレコードを取り寄せて編み出した曲なのだという。
1990年代、第1次ラップブームが到来。大衆的にヒットしたメジャー組の代表曲は、小沢健二 featuring スチャダラパーの「今夜はブギー・バック(nice vocal)」。日本のヒップホップで初めて売れた曲と言われ、売り上げは20万枚を達成。もう一曲は、EAST END×YURIの「DA.YO.NE」。日本のヒップホップで初のミリオンセラーを達成した。
第1次ラップブームのストリート組代表は、アメリカで結成し逆輸入されたBUDDHA BRANDとラッパー集団・LAMP EYE。日本ヒップホップ界で伝説的なグループ。