フランス出身のルドン・ジョゼフさんはMPO法人「ゲーム保存協会」の理事長を務めている。70年代・80年代などのレトロゲームを保存している協会本部を訪ねた。協会では読み取り不能になったゲームソフトの清掃処理や、ソフトからデータを抜き出して保存する作業などをしている。またオリジナルのソフトが劣化しないよう室温・湿度を保っている。ルドン・ジョゼフさんは幼いころ魔界村など日本のゲームに夢中になった。大学卒業後日本のゲームへの思いが高まり24歳で日本に移住した。子どものころに楽しんでいたゲームのコレクターになったものの、もう起動しないとか、残っている物の中でもほとんど駄目だということで問題だと感じたという。そこで2011年にゲーム保存協会を設立したという。ルドン・ジョゼフさんは「そもそも日本のゲームがこんなに多いのに、何でゲームを保存する動きがないのだろう。映画だとフィルムセンターがあります。美術品は美術館があって、ゲームはどこにもないのです。」と協会設立のきっかけについて話した。