ナラヤンさんは父が育てたトウモロコシが雨不足で全滅したことがあり多くの農家が同じ水不足の問題に直面しこの問題を何とかする必要があると気づいたという。ナラヤンさんが着目したのは水分を吸ってゼリー状に膨らむポリマーという素材。原料が石油のため地中では分解されない。そこでナラヤンさんはバナナの皮など食物の残渣を原料に安価なEFポリマーを開発した。土に埋めると雨を吸収し水分を長く保つため作物が枯れるのを防ぐ上半年で自然分解される。インドなどでは実用化が始まっている。ナラヤンさんは「EFポリマーは農家の生活に幸福をもたらすための1つの手段だと考えています」などと話した。