4日間で8万4000人が来場した東京おもちゃショー。日本のおもちゃの市場規模は昨年度、初めて1兆円を突破した。要因のひとつ「キダルト」は、キッズとアダルトを組み合わせた造語で、子ども心を持った大人を意味し、キダルト層が需要を牽引している。日本おもちゃ大賞でも、キダルト部門が新設された。約1500のピースで組み立てるミニチュアのグランドピアノのほか、カプセルトイでは、90ミリの大きなカプセルが登場し、リアルなカブトムシのフィギュアが入っている。キダルト部門大賞は、フォトジェニックリカシリーズ。関節がついた人形で、人間らしいポージングができる。スポーフにしたスポーツヒューマン。バスケットボールでは、ボールと一緒に選手も飛び、成功すればダンクシュートができる。エデュケーショナル部門で大賞を獲得したのは、ePICO。絵本型の本体をテレビに接続し、ペン型のコントローラーとマット型のコントローラーを使って操作する。職業など100種類のゲームがあり、それぞれ専門家が監修した本格的な体験ができる。子どもが何に夢中になっていたかを自動で分析し、職業候補を紹介する。製品版では、診断結果が保護者のスマホに送信される。