今沖縄では、中国の海洋進出などを背景に、自衛隊の南西シフトと呼ばれる動きが進行。自衛隊配備の空白地域になっているとして、石垣島や宮古島などの南西諸島に自衛隊の駐屯地を開設。去年駐日米大使は台湾に最も近い与那国島などを訪問。台湾有事を念頭に日米の連携をアピールする狙いがあるとみられた。ところが、今年3月トランプ大統領は日米安全保障条約では、日本にアメリカを防衛する義務がないとして不満を口にした。この直後来日したヘグセス国防長官は、中国の軍事的脅威に対する懸念を強調。台湾有事に際し、日本が最前線に立つともとれる発言をした。アメリカ主導で進む日米の軍事協力に、国際政治学者の藤原さんは、アメリカとの関係を強化すれば日本の安全が達成されるという考え方はアメリカの政策によっていくらでも変わりうるものだという。そして貿易などの経済的な繋がりを生かした日本ならではの外交の重要性を訴える。迎えた戦後80年の終戦の日、不戦の誓いを新たにするなか、日米関係も岐路を迎えている。