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「タコジロー」 のテレビ露出情報

古賀史健さんの『さみしい夜にはペンを持て』。うみのなか中学校に通うタコジローは学校に居場所がなく自分のことが大嫌い。ある日ヤドカリおじさんと出会い日記を書くことを勧められ、その日からどんどん変わっていく物語。作者は13歳くらいをターゲットに書いているが、周りとなじめないタコジローが書くことで自分を知っていくという哲学的な作品。目次『ぼくたちは「消しゴム」を持っている』は、“思わず言ってしまうこと”はあるが、書いたものは消すことができる。その消しゴムを持っているのだということを教えてくれる。目次『「あのときの自分」に質問してみる』では、思わず言ってしまった自分にどうして言ってしまったのか書いて質問する。それには自分の気持ちを言語化して書かなければならない。すると、なぜ自分が反応してまったかがわかり、次に同じことをしなくて済むようになる。これが自分を知っていくということになる。今回のポイントは「“書く”ことは自分という最大の謎を読み解く作業」という点。みんな自分のことは自分でわかっていない。自分で考えていることは言語化しないと理解できない。自分を立体的に理解することでブレない自分を手に入れることができる。この本を読むと、自分の思っていることと、自分が考えていることは違うのだということがわかってくる。

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