ダウン症など障害がある人と競技に本格的に取り組む子どもたちがともに練習することで成長を目指すレスリング教室を紹介。障害に応じた配慮をしながらも皆同じ練習メニューをこなす。コーチ・太田拓弥は約20年前にこの“ワクワクレスリング教室”を立ち上げた。アトランタ五輪で銅メダルを獲得したのち指導者となった。太田は「マットに立ったらひとりで考えて行動しないといけない。自立にもつながるのではないか」と話す。7歳の時から通うダウン症の男性を紹介。一方、全国レベルを目指すジュニアの選手たちにとっても障害のある人たちとの練習は学びになっている。普段何気なくかけている技もひとつひとつの動きに分けてゆっくり伝えることで、自分のプレーを見直す機会になっているという。太田は「一緒にやることで気付く点は絶対にある。お互いが共存できるような環境を作りたい」と話す。