ニューヨークから中継で東海東京証券アメリカ・武井章浩の解説。2日のNY株式相場について朝方に発表された6月の雇用統計が労働市場の減速を示し、FRBによる追加利上げへの懸念が和らいだことから多くの銘柄が買われ、ダウは最高値を更新した。一方で、韓国市場でサムスン電子などが急落して取引が一時停止されたことがアメリカ市場にも波及し、半導体関連株をはじめとするハイテク株に先行きを警戒する売りが続いている。6月の雇用統計で非農業部門雇用者数は市場の予想を大幅に下回った。失業率は低下していて労働市場は減速しつつも景気の急激な悪化には至っていない状況を示している。原油価格の下落に伴うインフレ圧力の緩和で早期の利上げ観測はやや後退している。市場ではFRBが次回の会合で政策金利を据え置き、今後の動向を慎重に見極める可能性が強まったと受け止められている。2日にテスラが発表した四半期の世界販売台数は市場予想を上回ったものの、世界的なハイテク株売りの波に押され大幅安となり、市場全体の警戒感が波及している。今後の市場の注目は景気の減速懸念と企業業績の強さのどちらが相場を左右するかに尽きる。
