トランプ氏はSNSで、9月に予定されている第2回テレビ討論会を主催するABCニュースについて「非常に偏ったABCニュースではなく、FOXニュースで行われるべきだと思う」と発言。リベラル系メディアから保守系メディアに放送局を変えるよう求めた。対決相手が変わることへの警戒感の現れではないかとみられている。今年の共和党大会は元プロレスラー・ハルクホーガン氏、総合格闘技団体UFC・ダナホワイト代表、ロックバンド・キッドロックの後に、トランプ氏が登場した。BBCは「トランプ氏の力強さと活力を強調。バイデン氏の弱々しさと対比させ、若い男性有権者をバイデン氏側から引き離そうという狙いがあった」と指摘。しかしバイデン氏の撤退により、今後どのようなシナリオになっても、民主党の大統領候補はバイデン氏よりはるかに若い人物になる。「頑強な人VS弱々しい人」という構図は、ハリス氏や他に名前が挙がっている民主党の若手知事らに対しては、パンチ力はない。AP通信は「妊娠中絶の権利について、カマラハリス副大統領がバイデン政権で主導していて、選挙戦で争点にする可能性がある」と報じた。トランプ前大統領はハリス氏が任されていたメキシコ国境の扱いに関して、バイデン政権の「失敗」と結びつけて追及する可能性がある。トランプ氏は「歴史上最悪の国境にした」と主張した。