心臓病は日本人の死因で第2位。要注意なのが“カチカチ心不全”。予備群は推定4000万人以上。心臓の細胞を研究する菊地和は「ダニオネラ・セレブラム」という透明な魚を2万匹飼育している。生きたまま心臓を観察することができるため、心臓病の解明に貢献できると期待されている。人間の臓器や筋肉は生きるために酸素や栄養が詰まった血液が常に必要。心臓は休まず、全身に血液を送り続けている。心臓は1日に10万回拍動し、一生の間に25億回拍動すると言われている。ポンプ機能を持っている主要な細胞が心筋細胞。数十億の心筋細胞が集まり、動きを揃えることで拍動する。皮膚や臓器は古い細胞から新しい細胞に生まれ変わるが、心筋細胞はその生まれ変わりがほとんど起こらない。心臓は毎日、ドラム缶(1缶=200リットル)35缶分の血液を全身に回しているという。