イスラム組織ハマスとの停戦合意をめぐり、イスラエル政府は16日、「ハマス側が合意の一部を反故にした」などとして、停戦合意を承認する閣議を延期した。イスラエル政府は、16日午前に安全保障内閣を招集して停戦合意を承認する予定だったが「ハマスが合意の一部を反故にした」などとして閣議を延期した。イスラエル政府は声明で、「ハマスが合意の全てを受け入れたと通告するまで内閣は招集されない」としてハマス側をけん制している。一方、ハマス側は「仲介国が提示した停戦合意に取り組んでいる」と反発している。また、一部のイスラエルメディアは、ネタニヤフ首相と連立政権を組む極右政党のスモトリッチ財務相が停戦合意に反対し、「ハマスのせん滅に向けた戦闘の再開を保証する」ことなどを連立政権にとどまる条件としていて、調整のために閣議の招集が遅れていると報じた。停戦は19日に発効する予定とされていたが、ギリギリの駆け引きが続いている。